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【4歳】骨折①

いつもと変わらない夕方だった。
18時になったので、ソウタにテレビを見せて、ハルカをエルゴで抱っこしながら
慌ただしく夕食の支度を始めたその時、突然ソウタの泣き声が聞こえた。
慌てて見に行くと床に座り込んで「痛いぃぃいいい」と泣いている。
付近には散らばったレゴ。
窓枠から落ちた時にレゴでも踏みつけたかな?と思いつつ
「どれー!どこが痛いのさっ!」と
いつものように多少怒りながら確認すると、肘をおさえている。
立たせて腕を見て血の気が引いた。
本来ならまっすぐであるはずの腕が、不自然にぐにゃりと変形していた。
ヤバい。これは絶対にヤバいやつだ!
「絶対に動くんじゃないよ!」
腕が痛いよー、動かないよー、と泣いてるソウタを一喝して
猛スピードで病院にいく準備をした。
 どうしようどうしよう。
 まずはダンナに電話だ。すぐ来れるだろうか?
 18時過ぎちゃってるけど病院はやってるのか?
 やってなかったらどうしたらいいんだ?
ダンナにダイヤルするも、こんな時に限ってスマホがもたもたしててコールがならない。
ほんの数秒なんだろうけど、無駄に過ぎる時間にイライラと焦りが募る。
早く出ろ!!と祈った甲斐あって、割とすぐにつながった。
「ソウタの腕が折れたか脱臼したか、とにかくヤバいの!すぐに帰ってきて!!」
相当テンパっていたと思うけど、たぶんそんなことを伝えた。

火を消して、保険証とカギとスマホをジーンズのポケットに突っ込み
ソウタとハルカを抱きかかえて家を出た。
病院までは徒歩2分ほど。走れば1分。
だけど走ると振動が痛いらしいので、できるだけ静かに速足で病院に向かう。
近所のメディカルセンターは、いろんな病院が集まっている。
小児科は18時で閉まってる。
行ったことないけど、たぶんその中に整形もあるだろう。
整形は空いてるのか?
もししまってたとしても、まだ18時を少し過ぎたところだから誰かいるだろう。
病院が全滅でも調剤薬局はまだやってそうだ。
いざとなったらそこで助けてもらおう。
家にいたときは怖くて仕方なかったけど、外に出ると少し落ち着いた。
まだ18時を少し過ぎたところだったので、
いざとなれば、保育園にも調剤薬局にも、顔見知った人たちがいるだろうと思ったら
実際にお世話になることはなかったけど、なんだか少し心強かった。
近所づきあいは大事だな、子供が小さいうちは特に。
お願い!!病院やっててーー!!と強く願いながら奥へ進むと
19時までの文字が見えた。
よし、やってる!!
ドアを開けてすぐに叫ぶ
「すみません!!子供の腕が大変なんです。助けてください!」
もちろん、病院のドアを開けてすぐ叫ぶなんて人生初です。
すぐにスタッフの人が対応してくれた。
だけどなんだろう、あたしを落ち着かせるためなのかすごくのんびり対応に感じる。
「ではまず、受付をお願いします。」
なんだよーーー!!と思いつつ、高速で問診票を記入。
「では、状況を聞かせてもらいますー」と別室へ連れて行かれる。
そんなことより診察はーーー??と思いましたが、
たぶん先生が別の患者さんをみてたから、その間をつなぐ意味でも問診だったのかも。
こうなった状況を説明する。
てか、実際の治療に至るまでに何度も状況を説明した。
この病院で1回。
この後行くことになる大きな病院で2回。
そして最終的には問診シート的なものに、けがした時の状況を細かく記入した。
違和感のある質問もあった。
「今日、お子さんを連れてきた人はお母さんですか?」
はーーー?と思ったけど、まぁ確かに。親せきかもしれないですよね。
なんだろう?
怪我とかだと虐待とかのチェックもされてるんだろうか。

まあそうやって説明してるうちにレントゲンの準備ができたらしく
ソウタはレントゲン室へ。
あたしとハルカは外で待っていたけど
あたしから離れた不安と腕の痛さで泣きじゃくっている。
レントゲン後、少し待たされた。
その間に旦那が到着した。
ほどなくして先生から写真を見せてもらいつつ説明があった。
【4歳】骨折①_c0139765_1192188.jpg

「骨折です。うちでは対応できないので、大きな病院を紹介します。」
ソウタの腕を動かないように固定してくれた。
この時点で18時半。
この後、ダンナの車で大谷地の徳洲会へ行く。

あたしがキッチンに移動してからの数分に何が起きたのか。
うちの窓にはサンキャッチャーがぶら下がっている。
ソウタは窓枠によじ登り、たびたびこれに触れ、家の中にキラキラと虹が光るのを楽しんでいた。
やめなさいよ、と常々言ってはいたけど、いうことなんて聞くはずもなく。
ほとんど日課のように夕方になるとキラキラさせていた。
この日もそれをしようとしたらしい。
しかしなぜかこの日は靴下をはきっぱなしだった。
窓枠に上った時点でそれが気になったらしい(滑るから)
そうしてそこで靴下を脱ごうと、靴下に指をひっかけて片足立ちになり
バランスを崩して落下。
おそらく片手が靴下に引っかかった状態だったので
不自然な体勢で落下してしまったんだろうなという想像。

帰宅して、靴下履いたままなの気になってたのに。言えばよかった。
サンキャッチャー付けるんじゃなかった。
いや違うな。
危険な行為に対して、日頃からもっと真剣に止めるべきだった。
いつか痛い目に合うんじゃないかと思っていたことは他にもある。
窓枠よじ登りもそうだし
棒をくわえたまま遊んだり、ひどいときにはジャングルジムに登ったり。
ソファから飛び降りるのも、ソウタにもネコにもハルカにも危ないからやめてほしい。
危ないと思うことをしたときは、その都度強く言ってるつもりだった。
でもソウタはやめない。言っても響いてない。
その場はやめても、またすぐに同じことを繰り返す。
あたしもそんな状態に慣れてしまっていた。
やる→いう→その場はやめる→またやる
そんな流れになってしまっていたら、"またやる"の時点で事件が起こるってことに
もっと本気で危機感を感じておくべきだった。

いろんな後悔を感じながらも、
今回の怪我では不幸中の幸いだと思うこともたくさんあった。
 かろうじて病院があいている時間でよかった。
 旦那が出張中とかじゃなくてよかった。
 怪我をしたのが穏やかな天気の日でよかった。(←何の支度もなくすぐに家を出られた)
 ハルカをエルゴで抱っこしてるときでよかった(←そのまますぐソウタを抱っこできた)
 完母でよかった(←何も考えずハルカを連れまわすことができた)
 育休中でよかった(←1か月くらい保育園いけないから)
 左腕の骨折程度で済んでよかった。(←ジャングルジムから落下で、のどに棒が刺さるとか最悪だ)
でも今一番強く感じているのは恐怖だ。
起きてしまったことに対して、意外と後悔も怒りも感じていない。
ただ、ふとした瞬間にあの時のあの場の空気感を思い出して怖くなる。
ぐにゃりと曲がった腕の衝撃が焼き付いて離れない。
そして、もう二度とこんな思いをしたくないぞ!と思うから
日常生活で気を張りすぎてて疲れてしまってるのも感じる。
お願いだから、もう大きな怪我をすることなく大人になってね!(たぶん無理)



by panya_poppo | 2015-05-29 01:17 | 育児ライフ

ノア(アビシニアン♂)+アリス(ノルウェージャン♀)のブログだったけど、最近は育児記録になってます
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