ノア +Plus

2018年11月21日10時

ノアが息を引き取りました。

その時あたしはリビングの片づけをしていた。
大きな音をたてないように、でも存在を伝えられるようにと、
小さな物音を立てながら片付けていた。

その時ノアは、相変わらずしゃっくりみたいな呼吸を繰り返していた。
少し間隔をあけながら、くしゅ・・・ くしゅ・・・と聞こえていた。
片付けの合間に覗き見たりしつつ、その音を聞いて過ごしていた。

あ、音が聞こえない。
時計は10時。
次の音を待つけど聞こえない。
静かに逝こうとしている邪魔になるとかわいそうなので、
覗きに行くのを3分ほど待った。
やっぱり聞こえてこない。
そっと顔を見に行くと、さっきまで細かった瞳孔がひらいていた。
お腹をみると上下していない。
そっとさすって。
すこし力を入れて手を握ってみたけど、反応がない。
あぁ、旅立ったんだな。
お疲れ様。
苦しいかと思ってさっきまでは思う存分撫でられなかったので
ぐいぐいと頭を撫でて、ついでに開いたままの目を
閉じてあげようと思ったけど閉じなかった。
ノアのキレイな目は死んだ後もキレイだったから、
このままでいいかなと諦めた。

しばらくノアの傍で泣いて、
でもこのままいつまでも薄暗いバスマットの上にいるのが
可哀想なので立ち上がった。

浅い段ボールの箱をみつけてきて
ビニールとタオルを敷いた。
そこにノアをそっと寝かせた。
持ち上げるときぐにゃぐにゃで、支えていないと頭がカクンとしてしまう。
太ももは骨がガリガリで、壊れてしまいそうで
そーっとそーっと手を差し入れて持ち上げた。
ちょっと箱が小さくて窮屈そうだったけど、どうにか安置。
愛着があるタオルがあるわけでもなし
お気に入りのおもちゃがあるわけでもなし
この箱に一緒に何をいれてあげよう?
ノアが大好きなもの・・・・あたし?と思い、
さっきまで着ていたパジャマのTシャツを枕元に敷いてあげた。
これでスタンス的には、大好きなあたしの背中の上にいるのと一緒だな。
お気に入りの場所じゃん。

そうして薄暗い洗面所から、明るいリビングにつれてきた。
アリスは一度臭いをかいだだけで、やっぱり近づかない。
ノアのケア用品を片付けたり、汚れたところを拭いたりしながら
視界の端に横たわるノアがいるのが不思議な感じだった。
もう家事をしていても、あたしに付いて回らないんだな。
でも顔だけ見たら寝てるみたい。
相変わらず可愛いし。
雪がやんで陽が射した明るい部屋で、
こうやって二人でのんびり過ごすことなんて、しばらくなかったなぁと堪能した。
なんかもうこのまま家に置いておきたいな。とふと思ってしまう。
この姿をずっと見ていたいんだよ。

でもまぁそうはいかない。
身体はどんどん硬直していくし、
細胞はどんどん腐っていくんだろう。
キレイなうちに火葬してあげなくては。

あーでもなぁ、ソウタにおわかれさせてから火葬しようかな~。
でも死体の記憶が残ってしまうかなぁ。
あったかくてフワフワだったネコが、冷たく固い存在になるのはショックだろうし。
いやもうこのまま週末まで置いといちゃう?
いろいろダラダラしてたらあっという間に昼になった。

悩みつつも火葬場に電話をしたら、今日の場合13時半からしかあいてないとのこと。
早すぎる流れに、電話の向こうの人もやめておきます?という雰囲気。
でもさ、ノアのそばにいてみて思ったけど
「はいこれでもう充分です~」なんて思えそうにないんだよね。
生きていたノアとはもうお別れしてしまったわけだし。
なのでもう流れに任せることにした。
13時半からでいいです。
調べたら5時間目早退すればソウタも立ち会えそうだったから早退させた。
そういう流れなんだろうなーとおもった。

移動火葬車が自宅に来て、13時半から火葬が始まった。
ソウタも泣きながらノアを見送った。
火葬開始と同時くらいに急に雪が強くなって、
さっきまで明るかった家の中が暗くなった。
なんというか、火葬中にふさわしい天気だなぁ。
暗い室内であったかい飲み物を飲みながら待ってた。
途中親がきて、あれこれ会話しながら待った。

1時間程で骨になり、骨の説明を受けて骨壺に収めた。
ノアは足が長くて足の骨も長いから、
ネコ用の骨壺だと折らないと入りませんといわれたけど、
大きな骨壺にスカスカに入れるのは寒そうで可哀そうな感じがして
ぎゅっと骨壺に詰め込んだ。
白くてきれいな骨だった。
あばらの骨がものすごく小さくて驚いた。

不思議だ。
昨日の夜は一緒にいたのに、
今日はもういなくて骨壺に収まっているなんて。
そしてもうこれから一生会えないだなんて。

ソウタも不思議そうだ。
「家のどこにもいないのかな。」
「どこかに隠れているかもしれないよ。」
「これは夢じゃない?」
「もっと一緒にいたかったな。」
「ノアがキューコン(妖怪)で、1000年生きてくれたらいいのに。」
ほんとね。
もっともっと一緒に生きていきたかったなぁ。

ノアの火葬が終わる頃、また陽が射してきた。
明るさを取り戻した部屋に、小さくなったノアの骨壺。
ノアのいない生活が始まるんだな。

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# by panya_poppo | 2018-11-21 18:54 | ネコ | Comments(0)

ノア(アビシニアン♂)+アリス(ノルウェージャン♀)のブログだったけど、最近は育児記録になってます
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